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【お客様インタビュー】リアルを伝えるプロジェクト密着動画|学生とのギャップ解消へ【日鉄物産株式会社様】

日鉄物産株式会社様(以下、日鉄物産と表記)は、鉄鋼や資源・化学品、食料など、多岐にわたる商材を取り扱う専門商社です。連結で6,591名(2024年9月時点)の社員が国内外で活躍し、業界をリードする存在です。

コロナ禍以降、新卒採用活動のオンライン化が進み、採用手法の変化が求められるようになった状況の中、学生に対しより”リアル”を伝えることに注力するために、MEICARIへ動画制作をご依頼いただきました。

今回は、採用活動における動画コンテンツついて、
 ◆ 制作において課題となったこととどのように乗り越えたか
 ◆ コンテンツの効果を高めるためにどのような事を行っているか
など、人事部で新卒採用を担当されていた齊藤様にお話を伺いました。

企業認知の拡大から、ギャップ解消による内定承諾率・離職率の改善など、幅広い企業様にご参考いただける内容となっておりますので、ぜひご一読ください。

目次

動画活用の背景:コロナ禍での採用活動の変化

ーまず、採用動画を制作するに至った経緯について教えてください。

齊藤様:

2020年4月に日鉄物産へ入社し、人事部に配属し新卒採用担当になったのですが、
当時はちょうど新型コロナウイルスの影響で、採用活動が急速にオンライン化していたタイミングでした。

それ以前までは対面の説明会・インターンシップ等が主流で、学生と直接やり取りをしていたため、社内でオンラインイベント実施のノウハウもありませんでした。
これまでやってきた方法では会社の”リアル”(≒当社での働き方や業務内容、社風、ライフスタイル等)を十分に伝えられないと痛感しました。

学生が採用担当に対し気兼ねなく何でも聞ける関係性を築くことが、学生が企業のリアルを知る観点で非常に重要であると考えていました。

オンラインイベントは対面イベントよりもより多くの人数へ一度にアプローチできるというメリットの反面、
学生からは「社員の人柄が画面だと分からなくて質問しづらい」、「大人数がいる前で個人的に気になっていることを聞いていいのか分からない」等のお声をいただき、
学生が本当に聞きたい質問を引き出せず「提供できる情報の質や量が限られる」という課題に気付きました。

そこで、それらの課題を払拭できるツールとして動画に注目しました。

動画ならこれまで接点のなかった学生へのPRとしてはもちろん、
イベントのフォローアップツールとしてイベントでは聞けなかったであろうよりリアルで有益な情報を伝える手段として有効だと思いました。

採用動画制作における課題と突破方法

ー制作にあたって、どのような課題がありましたか?

齊藤様:

課題は大きく2つありました。

まず、会社としてのセキュリティや情報漏洩リスクへの懸念です。
どこまで動画に載せて良いのかの判断が難しく、現場撮影では「撮影して良い場所・悪い場所」の区別や、極秘資料への配慮も必要でした。

もう1つは、現場の協力を得ることです。
人事としては学生にリアルを伝えるための動画を作りたいけれど、そのためには協力いただく社員はもちろん、
当社員を取り巻く様々な関係者へ協力を得る必要がありました。

また現場に多大な負担をかけてしまうことに対しリターンやメリットを提供できていないのではないかと自分自身も感じていたこともあり、協力体制を整えるのが大変に感じていました。

ーその課題はどのように乗り越えたのですか?

齊藤様:

やはり、社内でのネットワーク作りが大きかったですね。普段から現場社員の方々との信頼関係を積み上げることが鍵になりました。

具体的には、これまで通り行っている採用イベントへ協力していただいた社員に対しては、
採用担当から御礼を伝えることに加えて学生からのコメント・感謝を伝えることで、採用活動に協力する意義・やりがいを感じてもらうことを意識しました。

もちろんそれだけが全てではないと思いますが、日々の業務を重ねていく中で
「齊藤さんのお願いなら喜んで協力します」と言っていただけることも徐々に増えてきました。

また、動画の制作プロセスを通じて、現場社員にも
「学生に会社のリアルを伝えたい。その上で、この会社で働きたいなと思っていただいた学生に長く働いてほしい。」という私たちの想いをしっかり伝えるようにしました。

それが結果的に、協力を得られるきっかけになったと思います。

制作プロセスと成果

ー実際に制作した動画には、どのような工夫をしましたか?

齊藤様:

今回の動画では、「営業社員の日常」に焦点を当てました。華々しい仕事だけでなく、泥臭い部分も含めたより具体的でリアルな姿を学生に見せることを意識しました。

具体的でリアルな姿といっても部署や担当によっても業務内容は異なるのですべてを正確に伝えることは出来ませんが、
ただその中でも、実際の現場で起きる課題や取り組みの中で、当社らしさやエッセンスを映像に収めることで、
学生に「これが日鉄物産の仕事なんだ」とより鮮明にイメージしてもらえるようにしました。

ー動画を公開した後の学生の反応はいかがでしたか?

齊藤様:

インターンに参加した学生から
「動画で学んだ営業イメージがあったので、営業社員に対してより具体的な質問ができました」と言っていただいたり、
面接の場でも「動画で興味や親近感を持ちました」という声をいただいたりと良い反応が多かったです

動画を通じて業務内容をより鮮明にイメージさせられたことや社風を知ってもらえたことで、学生の選考への意欲が高まったとも感じます。

あと、これは余談ですが学生が私たち採用担当者に会った際にまるでYouTuberに会ったかのようにキラキラした目で見てくれることもありました(笑)。

こちらとしては少し勘違いしそうになるくらいですが、
学生が入社する会社を選ぶ決め手の一つに「採用担当者の人や人柄」というデータもありますので、
動画をみて興味を持ってくれたのかなと思うと動画を載せてよかったと思っています。

ー学生からすると、動画に出ている人は会社の「顔」として見えますよね。

齊藤様:

そうですね。そういった意味でも、動画の存在意義は非常に大きいと感じています。
対面はもちろん一番大切にすべきところですが、対面で伝えきれない部分を動画で補完できるので、双方をバランスよく活用することが重要だと思います。

MEICARIへの依頼について

ーMEICARIに動画制作を依頼した決め手は何ですか?

齊藤様:

MEICARIさんの強みは、単なる企画提案だけではなく、
しっかりとヒアリングをしていただけてコンテンツをアレンジしていただける点だと思います。
ターゲットや目的に応じて、ゼロから内容をすり合わせていけるので、初めて動画を作る企業さんでも安心してお願いできると感じました。

また、MEICARIさんは就活媒体の中でも大手になりつつあると感じます。内定者へのアンケートでも認知度が非常に高く、それだけ多くの学生にリーチできるという強みがあります。その点で、ニーズを正確に捉えていただけるので、非常に頼りになります。

動画活用について

ー具体的には、どのような場面で動画を活用されていますか?

齊藤様:

動画はフェーズごとに使い分けています。例えば、初期段階ではイベントの告知やマイページ内のコンテンツとして活用しています。また、インターンやイベントでは伝えきれない現場の「リアル」を見せることで、学生の業務理解を深め、志望度を高める役割も果たしています。

以前は内定者向けに、配属を決める段階で営業職以外のバックオフィス社員も紹介する動画を作成していましたが、現在はこうしたフェーズに合わせた使い方が主流になっています。

ー今後、採用動画をどのように活用していきたいと考えていますか?

齊藤様:

動画については、「再生回数が多ければ多いほど良い」という風潮があると思います。
尖った内容や興味を引くコンテンツが良いとされがちですが、新卒採用においてはそれが最優先ではありません。大事なのは、「リアルを伝える」ということです。

知識や経験の少ない学生が、数ある企業の中から一社を選ぶわけですが、その過程で生じるギャップをいかに解消するかが課題です。動画を通じてそのギャップを埋められるようなコンテンツを作り続けたいですね。

ー特に今回のプロジェクトストーリーについては、今後どのように活用していきたいと考えていますか?

齊藤様:

現時点では、説明会など対面で接点を持った学生に対して、より深みのあるコンテンツを提供する形で活用していきたいです。具体的には、接点を持った学生へのフォローアップツールとして動画を活用することが現状の主な目的です。

まとめ

日鉄物産様の採用動画プロジェクトは、
オンライン化が進む採用活動の中で、いかに「リアル」を伝えるかに挑戦した事例です。
動画を活用して学生との距離を縮めることで、より質の高い採用活動を実現しています。

この記事を通じて、採用動画制作を検討中の企業様にとって参考になれば幸いです。

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